意図がバレバレになる時代

昨年(2020年) の 11月ごろだったでしょうか。
政府から自治体に交付されている「コロナ対策交付金」の使途の「???」な例が、
全国でいくつか取り沙汰されました。


コロナ対策交付金 ーー
つまり、コロナ対策に使ってね(それ以外の目的では使わないでね)
という名目で自治体に交付されたお金ですが、
その使い方で「???」なものとして挙げられていたのは、

・競技場の大型電光掲示板の購入設置費
・ポートタワーのライトアップ費
・「誓いの鐘」の設置費
・公共体育館のトイレの洋式化費
・空港に宇宙をテーマにした多目的スペースを設置する費用
・博物館の照明のLED化費
・森林整備のドローン活用促進事業費
・朝ドラ実行委員への補助費
・コンテナ船誘致の調査検討費
・消防団の防火衣代・活動費
・次年度小学校入学者に配布するランドセル購入費
・公用車 10台の購入費
・市のゴミ袋の無料配布費

などなど。


担当者の方々も、もちろん、
「リクツとしてはつながる説明」を、しっかり されます。


その説明を聞きながら、ひとりで爆笑していました。


その屁理屈ぶりに・・ではなく、
お役所しごとアルアルだな…
その感じ、すごくわかる!
と思ったからです。


と同時に、屁理屈をひねり出した担当者の方々にも、
“ごくろうさまです” 。
不本意だけど、上からの指示で、仕方なく
屁理屈を考えた人も多かっただろうな… と思ったので。


これまでは、このやり方が通用していた ーー というか、
“お役所のしごとの仕方” として、
ほぼ王道の位置を占めていたしね・・
と嘆息。


今回明らかになったようなことは、何も今に始まったことではなく、
お役所で綿々と受け継がれてきた方法です。


予算をどれだけ取ってこれるか ーー が、
役所職員としての有能さの基準となっているところがあるため、
予算を少しでも もぎ取るには、
全く関係のない使途も可能にする屁理屈を捻り出す能力が必要になります。
( そして、それが得意で上手な人が、どのお役所にも必ずいるものです。)


これは、役所の予算の獲得法と使用法の構造的なモンダイが根本にあるので、
それが解決されない限り、職員の人は その構造に適応するため、
全国の少なからぬ職員のあいだで
屁リクツこじつけ能力は磨かれ続けるでしょう。


役所勤めをしたこともないのに、
なんで、こんな事情を知っているかというと、
国立大学でも(特に独立法人化する前)、
予算をめぐる諸々は同様だったからです。

( 臆面もない屁理屈を作り出せる先生だけが、
自分の研究室に
[ 本当の目的はサッカーW杯を見るためだけの ]
大画面テレビをゲット&設置できたり ーー
という実際を見てきています。)



ですが、ここで言いたいのは、
日本の役所の予算をめぐる構造的モンダイの云々ではなく、
ほんとうに意図を隠し続けるのが不可能な時代になったのだなぁ・・
ということ。



ここ数年、日産のゴーンさんの一件をはじめ
(↑ ずいぶん前の話のように感じられますが
 たった2年ほど前の話です… f^^;;)
これまでだったら露見することなく、
闇から闇に葬られていたであろう話を
私たち一般人が 次々と見聞きするようになってきました。



そのレベルが、企業のトップや、大物政治家、官僚といった
いわゆる「トップ」とか「有名人」とされる層の
「大きなこと」にとどまらず、
各自治体の こまごました事業に関しても
「意図」と違うことをしている事柄については、
全部、オモテに出てくるようになってきている ーー ということです。



意図がバレバレになる時代が ほんとうに 到来したのだな… ということ。



昨年12月の冬至から
約26000年ぶりの「水瓶座の時代」が本格化し、
約200年続く「風の時代」が始まりました。
この2つの時代のエネルギーの特徴を考えると、
『ほんとう』しか通用しなくなる時代」になる
と言われていましたが、
“ホンマやわ〜” という感じ。


個人的には、
このたびの交付金使途の話は、
そのことを強く印象づける出来事と感じられたのです。



「意図がバレバレ」ということは
「嘘や ごまかし・まやかしが通用しない」ということ。



言い換えると、
「『ほんとう』『ほんもの』だけが通用する」ということ。




やっと、いい時代が来たなぁ・・
正直者が報われる時代になった・・
と思うと同時に、


( これまでの時代は、狡猾な人、巧妙な人に、
正直で誠実な人が食い物にされすぎていた、
と個人的には感じており、
ニセモノや マガイモノが 大手を振りすぎて、
「悪貨が良貨を駆逐する」状況が
当たり前のようになってきている、
と憂えてもいたので… )


ごまかしが 一切 通用しないとなると、
それはそれで、なかなか厳しいぞ … とも、
正直なところ感じ・・


自分の「意図」に、これまで以上に正直になって、
自分をごまかさない、というところから
まずチェックだな…
と思っています。


なぜなら、
何かをするにあたって、
本当の意図とは違うことを標榜したとしても、
( パッと見、それが どんなに良さげであっても )、
もともとの意図は、早晩 バレバレになるわけですし、


自分にウソをついたり、自分を ごまかしたりして
何かを達成したとしても、
それは、自分にとっては 所詮「ニセモノ」で、
自分にフィットした「ほんとうの幸せ」には ならない
ということが、
これまで以上に クッキリ突きつけられる時代になった
ということなので・・。



これからの時代は、
「自己一致」や「身口意」が 一層 大事になってくる、
ということなのだなぁ…
と しみじみ思っているところです。




「嘘や ごまかし・まやかしが通用しない」
という意味では、
昨年来のコロナ騒動の「真相」や
( 匿された )「意図」も、
そろそろ、わかりやすく明らかになってほしいですね。