意図的?
新型コロナに関して「過去最多」という言葉を連日のように聞いた1週間でした。
でも、個人的には、異和感が増すばかり。
放置しておくのは氣持ち悪いので、一体 何がどうなっているのか、
ひとまず現時点を整理してみることにしました。
ひとつ:本当にGo to トラベルを止めると患者数を減らせるのか? というギモン
「新型コロナ感染者数が激増し、重症病棟が逼迫している今、
Go to トラベルを一時止めるべきだ」という声が、
主に医療関係の上に立つ立場の方から発せられています。
パッと聞くと、そうだね、それも仕方ないよね、と思考的には思うのですが、
感覚として、すごく異和感が残り…。
この異和感は何だろう… と整理してみると・・。
・Go to トラベルが患者数増加の原因なら、Go to トラベルが始まった2週間後からの
9月・10月の患者数が激増しているはず。実際は、その時期 ほとんど増えていない。
↓↓↓
ここから考えられるのは、Go to トラベルが原因ではなく、別の要因である可能性。
・いわゆる「第三波」の患者数の推移が、Go to をやっていない韓国と激似。
↓↓↓
ここから考えられるのも、要因がGo to トラベルではなく、別のところにある可能性。
これらを合わせると、患者数激増の要因は、Go to トラベルではなく別のところにある
という考えは十分あってもいいと思われます。
なのに、そちらの仮説と検証が全く出てきていません(本氣で検証しようとしていません)。
Go to キャンペーンが 観光業・交通業・飲食業 を大いに潤したことは検証されていて、
経済的理由で命を断つ人の数が、新型コロナによる死亡者数よりはるかに多くなっている今、
Go to をどうするかは、もっと真剣に検証・検討されていいと思われるのに、
全く その氣配がないことに 強烈な異和感があるのだな…
ということがハッキリしました。
ひとつ:「医療崩壊が近い」についてのモヤモヤ
日本は、国民一人当たりの病院・クリニック数が世界でも有数に多い国です。
いわば、「ふんだんに医療機関がある国」。
そんな国でも医療崩壊するぐらい新型コロナ患者が多いのか という と、
患者数・重症者数・死亡者数 どれについても、例年のインフルエンザよりはるかに少なく、
欧米と比べてもケタ違いに少ないのが実際です。
なのに、なぜ医療崩壊寸前になっているのか。
それは、新型コロナ対応の病院がとても少ないから。
その数少ない病院で 軽症〜重症の すべての新型コロナ患者へ対応しているので、
当然、現場は疲弊します。パンクも考えられます。
これが、今、「重症者病棟率が…」「医療崩壊に近い」と報道されている話になります。
一方、それ以外の圧倒的多数の医療機関の多くでは閑古鳥が鳴いています。
( こちらは、あまり報道されることがありませんが…。)
倒産する医療機関が少なからず出てきかねない状況で、
これはこれで、「長い目で見た場合の医療崩壊」に繋がりかねない話です。
ではなぜ、こんな状況になっているのか。
それは、新型コロナの分類のされ方のモンダイ。
インフルエンザ等が分類されている5類でいいということが判明して半年ほど経つのに、
特別措置が必要な2類に分類されたまま。
5類であれば、対応可の医療機関数が増え、重症者を除いて入院の強制性もなくなり、
患者一人当たりに必要な医療スタッフの数も減るので、医療崩壊とは遠いものになります。
なのに、近日的な意味でも、長い目で見た場合でも
「医療崩壊」を わざわざ促進するかのように、分類変更を放置したままできています。
Go to をどうするか、新型コロナの分類をどうするか、
どちらも最終的に決めるのは政府や厚労省など行政です。
これまでの新型コロナをめぐる政府の判断は、
「軸がなく、行き当たりばったり」と評されてきていますが … 。
このように整理してみると、
今の状態は、
旅行業、観光業、交通業、飲食業、
そして、それに関連する 農業、漁業、花卉業、おしぼりや清掃などの衛生サービス業、
それから医療に携わる
膨大な数の人々に、一氣に ハンパないダメージを与えることのできる、
とても効率の良い方法をとっている と言えるものです。
そのことを 分かりつつ、
「軸なく、行き当たりばったり」を装っているとしたら・・
むしろ「しっかり軸をもった」「意図的な」姿勢 ということになるよね…
と思います。
また、政府の言動に隠れてしまいがちですが、
新型コロナをめぐって厚労省の下す さまざまな判断 ーー
上記の 新型コロナの分類はじめ、ワクチンや薬の認可の仕方などを見ていると、
厚労省という省庁は、
本氣で国民の健康のことを考えている省庁ではなく、
「国民の健康」を標榜しながら、
それとは別の基準軸で動いている省庁である ーー
ということが、
改めてクッキリ見えるなぁ… とも 思っているところです。